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保健医療福祉学部 理学療法学科

大学の顔

より良い国際社会を追求。相手国に関心を持つことが真の交流の第一歩

河村 顕治(かわむら・けんじ)
保健医療福祉学部 岡山大病院理学療法部医員、吉備国際大保健医療福祉学部助教授などを経て2002年から同学部教授。岡山大医学部卒。専門はリハビリテーション医学。愛媛県四国中央市出身。

 

「リハビリの機械を作る整形外科医なんて見たことないとよく言われます。医者としては異端だと思う」。照れ笑いしながら話す。

十一年前に保健医療福祉学部に招かれ、足のリハビリ機器の開発に没頭。岡山市の福祉関連企業と連携し、寝たままでスクワット同様の運動ができる機械や、車いす利用者がよい姿勢で座れるベルトを開発。最近では、入浴中に行い、ひざ痛を簡単に緩和できる体操を考案。テレビの健康番組で取り上げられた。

「実はね…」と、研究のきっかけを教えてくれた。学生時代、ボランティアで障害者と京都旅行に行った時のこと。繁華街で人をかき分けながら車いすを押し、ストレッチャーを担いでバスに乗った。
“重労働”だった。「不便さだけが記憶に残っている」。それから自然とリハビリの道に進んでいた。

今の研究に大きな影響を与えたのが十二年前の米国留学。当時日本では、経験則からスクワットは靱帯に悪いとされていた。それが米国ではコンピューターを使った解析で、逆に効果的と考えられていることを知った。「なぜ効くかという科学的根拠の探求を、もっとしなければならないと思った」という。

保健医療福祉学部の学生たちは理学療法士などを目指す。講義ではできるだけ自分の臨床経験に基づいた話をし、スライドを使って実際の症例紹介に腐心する。「教科書に書いてある理論だけでは、上っ面のことしか身につかない」と強調する。

今年十二月には岡山市内で「日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会」が予定され、大会長として準備で日ごとに忙しさが増す。それでも同市の自宅から毎日車で通勤。「車内ではワイドショー番組を聴いているので、芸能情報には強いですよ」と再び顔をほころばせた。

(藤田勝久)

山陽新聞掲載「大学の顔」編集記事を収録しています。

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