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社会学部 ビジネスコミュニケーション学科

大学の顔

地域重視でまちづくり地域に根を張った人々の話から生きるヒントを得てほしい

高橋 正已(たかはし・まさみ)
社会学部
吉備国際大社会学部講師、助教授などを経て、2000年7月に同教授。慶応大大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。宮城県名取市出身。

 

「企業も個人も、社会の中に存在していることを忘れてはいけない」。市場経済本来の目的をはき違えたライブドア事件など、倫理のブレーキが利かなくなる事態が相次ぐ世相を危ぐする。

専門はサービス社会学。経済のグローバル化やIT(情報技術)社会が進展。価値観が目まぐるしく変わる現代にあって、個人や団体が他者に役立つためどうかかわるべきかをテーマとする。

大学時代は経済学部で学んだが、「ものの豊かさだけが人間の生きがいにつながるのか」と疑問を抱き、大学院の専攻は社会学に変えた。一九七〇年代半ば。公害による環境破壊や中学、高校での校内暴力など高度経済成長によるひずみが社会問題化したころだった。「社会の構造を根本的に学ばないと物事の本質は見えないと思った」と振り返る。

ゼミでは、地域とのつながりを重視しながら学生とともにまちづくりについて研究。二〇〇三年からは、高梁商工会議所の協力を得て、高梁市内の企業や学校、寺社などに出向きグループで聞き取り作業を行う。

その内容は「産学連携シリーズ」として、同商工会議所の会報にほぼ毎月掲載中。すでに三十回を超えた。「地域に根を張った人々の『生の声』は、学生が社会に出てからの生きるヒントになる」と強調する。

東北地方に生まれ育ち、関東で学生生活を過ごしたが、研究者仲間の紹介で地縁のない岡山に来た。「小ぢんまりとした高梁は、地域社会を研究する舞台としてはちょうどいい」

趣味は海釣り。現在は地域でのフィールドワークに忙しく、すっかり足が遠のいているのが残念という。

(浪速祐彦)

山陽新聞掲載「大学の顔」編集記事を収録しています。

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