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社会学部 国際社会学科

大学の顔

より良い国際社会を追求。相手国に関心を持つことが真の交流の第一歩

李 分一(リ・ブンイル)
社会学部
韓国・慶熙大卒、上智大大学院博士課程修了。同大嘱託教員を経て1994年、吉備国際大社会学部講師に。2003年から現職。韓国・京畿道出身。

 

「私たち、どうしてよその国のこと勉強するの? 良い関係を築くためですよ」

目を大きく見開き、やや高い声で熱弁を振るう。聞く者をぐいと引き込む語り口。東アジア地域を専門に、より良い国際社会の在り方を追究する。

韓国で生まれ育ち、大学では行政学を専攻。視野を広げようと一九八五年、日本へ留学した。

そこで、いかに互いを知らないかを痛感した。両国の政治や経済の違いは大きく、国を挙げて準備が進むソウル五輪(八八年)について、日本の若者の関心は驚くほど薄かった。

隣同士なのに、なぜ-。素朴な疑問は、国際社会への大いなる興味に膨らんだ。当時母国は独裁政権の名残もあり、こうした学問はひらけていなかった。そのまま日本で研究生活に入った。

相手に関心を持つことこそ、真の交流の第一歩と考える。出口が見つからない朝鮮半島問題や、靖国参拝をめぐる日本と諸国との摩擦…。多くの火種を抱える東アジア地域だが、「互いの国情や歴史、文化を知る絶好の機会。長い目で見れば決して悪い状況ではない」とみる。

第二次大戦後の朝鮮戦争が東西陣営による冷戦構造を決定的にしたことを引き合いに「激動するアジアは、今も世界中が注視している。こんな熱い地域は他にないですよ」と話す。

年に二、三回は韓国や中国に渡り、各国の研究者と意見を交わす。学生にも「本だけではだめ。しっかり見て、聞いて、語り合って、国際理解の推進役を担ってほしい」とはっぱをかける。

(小野暁)

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