| 授業科目 |
講義等の内容 |
| 心理学研究法特論 |
研究の背景、目的、それに基づいて得られたデータの分析、という一連の研究経過にさまざまな層と水準があることを、個人心理学(基礎心理学)、発達心理学、社会心理学、生理心理学、臨床心理学等における具体的研究を挙げて検討する。その上で、それらの領域や研究枠組みにおいて用いられる各研究法の特異性と有意性を比較、吟味する。 |
| 心理統計法特論 |
統計的分析を行う際には、測定値を適切に取り扱う知識が不可欠である。本講では、まず測定値の取り扱いの基礎として、度数分布の考え方、代表値としての平均値、中央値、最頻値の概念を理解した上で、実験計画法、分散分析さらに回帰分析の基礎について学ぶ。また統計的分析に必要な線形代数の基礎についても言及する。 |
| 臨床心理学研究法 |
臨床心理学研究において実証性が重視され、心理療法の効果の実証的研究が行われるようになり、また事例研究の主観性を克服する一事例実験計画法が発展してきた。本講では、臨床心理学研究における実証性について詳述するとともに、国内外の研究論文を発表し、その方法論を討議する。 |
| 学習心理学特論 |
生得的な基盤を踏まえつつ、経験による行動変容である学習、その基礎となる動機づけ、および経験の蓄積である記憶などについて、心理学の実験データに基づいて考察する。学習・記憶の基礎的過程の検討をとおして、人間行動の基本的枠組みについて考察する。 |
| 認知心理学特論 |
人間は自分を取り囲む環境からさまざまな情報を取り入れ、蓄積し、また多くの経験をつみながら適応を進めています。認知心理学は、こういった人間の認知情報処理過程(知的活動を担う心的過程)を明らかにしようとする。本講では、知覚、注意、学習、記憶に関わる認知機構について述べるとともに、人間の認知機能が日常生活のなかでどのように働いているのかという日常認知の問題についても言及する。 |
| 大脳生理学特論 |
神経系の基本的な解剖、神経伝達と伝達の生理、運動の制御と感覚の受容、高次脳機能を含む大脳の機能局在、神経系の検査法、大脳の機能マッピング、主な神経疾患とそれに由来する脳の機能障害などにつき、系統的に講義を行う。神経系の検査法では、神経所見のとり方の実技や実物を用いた画像所見の読み方も教授する。 |
| 教育心理学特論 |
現代の教育心理学の新しい視点、研究法について概説する。とくに、学校や社会における障害発達、子どもの対人関係、教授・学習、教科学習、測定と評価に関する最近の動向について、主として認知心理学的なアプローチから考察する。 |
| 家族心理学特論 |
対人間における相互作用の連鎖を捉える視点を養い、そこへの効果的な関わり方について学んでいく。ここでは、主としてブリーフセラピーと家族療法を対象とするが、その発展に大きな影響を及ぼしたミルトン・エリクソン(Milton
H, Erickson :1901-1980)のアプローチについても取り上げていく。概念や理論の理解に加えて、基本的なスキルを学ぶ機会を提供したい。 |
| 犯罪心理学特論 |
犯罪者、非行少年に関してその人格と環境、それらの相互作用、改善作用や治療活動を含む処遇、犯罪予防や犯罪対策、さらに犯罪現象の動向等を心理学の視点を中心にしながらも、他の諸学科の知見も活用し、学際的に検討する。講義、事例研究と討議を通じて、犯罪心理学について理解を深める。
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| 臨床心理関連行政論 |
臨床心理学の知見と方法が求められる場は、矯正、司法機関、病院等多様な組織、機関である。それらの機関の特徴、そこでの臨床心理職員の役割と機能、対象者との関係、特に人権やプライバシー等について、講義、事例研究を通じて、理解を深めさせ、実践的な対応に必要な姿勢の涵養に努める。 |
| 精神医学・心身医学特論 |
精神医学では、精神医学・医療の歴史と概念、脳の構造と機能、精神疾患の診断と治療法、代表的な精神障害である統合失調症と気分障害、近年増加傾向にある人格障害、摂食障害、睡眠障害、児童の発達障害などについて、臨床心理士として必要な基本的知識を習得する。
心身医学では、心身医学・医療の歴史と概念、脳の構造と機能に関する知識に基づく心身症の発症機序(心身相関の機序)の理解、臨床各科における代表的な心身症の診断と治療の進め方、慢性疾患・がん患者の心身医療、一般科の生活習慣病に対する心身医学的チーム医療の実践に当たっての臨床心理士の役割などについて学ぶ。 |
| 老年心理学特論 |
脳卒中や痴呆、老化現象によるリハビリテーション領域の老人について、障害と受容、老人の心理的特性(死生観、家族観、人生観、被害妄想の発生、痴呆化への悲嘆反応、自殺リスクなど)と老人カウンセリングの技法(治療目的の種類、治療目的と治療技法の選び方、実際の治療方法、治療効果の測定、チームケアのやり方など)、老人の心理査定の専門的技術などの指導や、老人家族への心理的援助技術と家族の心理的力動についてふれる。 |
| 障害臨床学特論 |
臨床ということばは医学領域でよく用いられるが、ここでは病理の治療を目的とするだけでなく、障害を抱えつつ生きていく障害児・者の心理的支援の方法を学習する。そして、障害の範囲を心身障害から心身症状まで含め、人間の心身相関の立場から捉え、医学的、心理的、教育的視点から総合的に眺め、障害児・者に関する心理臨床の理論的理解と実践的技術の理解を深める。 |
生涯発達心理学的
人格統合理論 |
生涯発達心理学的視点から、人格統合過程を理論的、データ実証的に分析、検討する。具体的には、不安、時間的展望、世代継承性などの意識構造が、Erikson,
E.H. の漸成理論における人格の統合、あるいはMaslow, A.H. の動機の階層構造説における自己実現等に如何に関わっていると考えられるのかについて調査データに基づいて構成していくとともに、それら理論の有効性と限界について吟味する。 |
| 心理療法特論 |
代表的な心理療法であるロジャーズの理論、行動療法、精神分析理論の各派のカウンセリング実践のあり方を比較しながら、各カウンセリングについて話し合う。また、具体的にさまざまな症例に対する実際の心理療法の適用とその効果について例示しながら心理療法のあり方を考える。 |
| 行動療法特論 |
行動療法とは、心理学における基礎的研究と実践場面で実証された学習(行動)理論・原理から演繹された、行動を適応的方向に受容させる諸技法の総称である。本講では、レスポンデント技法・オペラント技法・認知行動的技法について、事例を通して理論や適用法を学習する。 |
| 投影法特論 |
ロールシャッハ法、連想テスト法、描画法、TATなどの投影法心理テストについて、投影法の基礎的概念、自我の防衛機制がそれぞれのテスト法に表れる様子、心理的診断技法、心理療法のための分析法、基本的技術としての接し方、分析結果の伝え方、臨床心理検査報告書の記載法、チーム医療の中での投影法の役割などについて、リハビリテーション領域のケース、精神科領域のケース、整形外科領域のケース、内科領域のケースについてふれる。 |
パーソンセンタード
アプローチ特論 |
Rogers, C.R.が創始したクライエント中心療法は、今日では包括的にパーソンセンタードアプローチ(Person-Centered
Approach、 PCA)と称される。本講では、パーソンンセンタードアプローチとその発展であるGendlin,
E.T. のフォーカシングあるいはフォーカシング指向心理療法をとりあげ、その理論と実践の発展の歴史、適用の広がり、その意義と問題点および今後の課題を講究する。 |
| 学校臨床心理学特論 |
小学校から大学までの教育施設における諸問題、および学校と家庭間の諸問題にアプローチする心理臨床実践について、具体的事例に即しながら検討し、現場の実践感覚を涵養する。 |