リレー随想

ポートフォリオによる「連携」

吉備国際大学 文化財学部アニメーション文化学科 今村 俊介

平成22年5月12日

ポートフォリオってなんだろう・・・

ポートフォリオとは、個人で作成したものを一つにまとめて綴じておくファイルのことです。自ら探し、書きとめたものを記録として保存します。

イメージ写真

本GPでは、新しい試みとしてオンライン上でのポートフォリオシステムを導入おり、私がその担当をしています。そもそもポートフォリオは紙ベースでの個人の学びを集積するものなのですが、それがウェブベースになることで個人の学びの集積に加えて、双方向コミュニケーションへの新しい取り組みになっています。

学びの蓄積は、その過程において個人を掘り下げていくことになります。今までは演習や実習が終わったら用紙に記入して終わりという形でしたが、ポートフォリオが加わるとその内容を後から振り返ることができるようになり、後から気づいたことを記入していくことができるようになります。演習や実習での学びが本当の意味でその人の中で育てられていき、根付いていくということです。もちろん、人は自分一人だけで育っていくわけではありません。しかし、自分の中にあるものをきちんと捉えていなければ、他者との関わりの中で健全に育っていくことはできないでしょう。学びも同様に、何かの気づきがその人の中に起こされていくのはまずその人の中に種があり、それが他の人との関わりの中で芽吹き、成長していくことのです。私個人としては、ポートフォリオ導入にはそのような環境をできるだけ身近な形で学生たちに提供していきたいという願いがあります。

身近な環境作りの一環として、今年度は携帯からも入力ができるように仕組みをアップデートします。携帯でのウェブアクセスやメールのやりとりは学生にとって日常的な習慣の一つになっていますから、気軽に利用してもらえると考えます。携帯から自分の考え、自分の変化を書きとめていくことを習慣づけ、その書き込みに対する教員や同じ目的を持つ仲間からのコメントを見て考える機会を増やしていくその過程は、痛みと恐れもあると思いますが、同時に自己選択と自己決断の歩みが促されて、教員や仲間との関わりの中に生きていることを実感できて、失敗を恐れず自己決定ができていくようになるのではと思います。すなわち、安心して責任ある自己決定ができるということは、自分に対する信頼をつくり、他者に対する信頼関係の構築にも良い影響を与えていくものと思います。そして、ウェブベースでの、このようなやりとりの蓄積が、これからのコミュニティを創っていく一つの形になるのではないでしょうか。とはいえ、一足飛びにそこまで行けるわけではありませんから、まずは、担当者の私が「学生の時にこんなサービスがあれば良かったなぁ」というものを肩肘張らずに今の学生に提供していきたいと思っています。

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