吉備国際大学

農学部 地域創成農学科

卒業生インタビューvol.01松岡 優司さん(2017年卒)

松岡優司さん略歴
福井県の普通科⾼校出身。吉備国際大学卒業後、神⼾市内に本社を置く東証プライム市場(かつての東証一部)上場企業に就職。わずか1年で農産物直売所の店⻑へと就任。そこを退職し、南あわじ市の「地域おこし協⼒隊」へと転身。その経験を生かしキムチ製造業の創業、お⼟産屋を開業し、現在に至る。

♦ 開発商品 「キムチの⽟様(タマネギのキムチ)」「キムチのレタ姫(レタスのキムチ)」
 https://kimtama.com
♦ 店舗 お⼟産屋「アワジアンカフェ」
 〒656-1602 兵庫県淡路市育波459−1
 Instagram: https://www.instagram.com/awajian_cafe

①⽣産・加⼯・流通の6次産業を学ぶことができる

僕は⾼校⽣の時から農業や⾷品などに興味はあったが、近くに農業科がある⾼校がなかった。だから、まず普通科に進み、そこから好きな⽅に⾏ければいいと思っていました。僕は野菜を作るのも、加⼯するのも、販売するのも好きですが、⾼校⽣の時はまだ何をしたいかが決まっておらず、ぼんやりと農学をやりたいとしか考えていませんでした。当時の農業学校は農業経済なら農業経済学科、加⼯なら⾷品加⼯学科という感じに決まっていました。僕は全部学んだ上で、やりたいことを吟味できる時間が欲しかった。そんな時に、新しくできた吉備国際⼤学農学部で、広く⾊々なことを学べることを知りました。農学部では⽣産、加⼯、流通、そして販売などの 6 次産業が学べることをとても推しています。だから僕は、ここに決めました。

②僕の⾊を出せる場所

都会のような⼤勢の⼈がいる場所では、「僕では埋もれてしまうのではないか」という懸念が当時はありました。なので、⼈が少ないところであれば、僕の⾊を出せるのではないか、という淡い期待があり、⼀度親元を離れて暮らしてみたいという気持ちも後押しして淡路島に⾏くことを決意しました。

③⼤らかな島⺠性

淡路島の魅⼒はまず、気候的に恵まれていることです。僕の出⾝の福井県とは違って、冬は温暖で雪も降らず、⼀⽇中快晴の⽇が続く⽇もあり、気候的に気分が明るくなります。さらに、そんな気候に引っ張られて、島⺠も⼼が⼤らかな⼈が多い印象を受けました。淡路島のフレンドリー な島⺠性に好感が持てました。とても優しくて、⾊々と受け⼊れてくれて、「これ⼤丈夫なんですか?」 ということもやらせてもらえて、ビックリしました。良い意味で⾸を突っ込んでくれる、 関わってくれる、興味を持ってくれる⼈が多かったです。福井という場所しか知らなかった僕にとっては、本当に勉強になりました。

④淡路島に来たからこそ出来たこと

僕は起業できたことかな。これが、淡路島だからこそできたのではないかと思います。全く知らない⼈の中で新しい⼈間関係を構築していくとなると、やはり⾃分で発信していく⼒や⼈と関わっていく⼒も必要になってきます。そこで農業が盛んな淡路島に唯⼀ある農業が学べる⼤学だからこそ、良くも悪くも⽬⽴って、地域との関わりも多くできたと思うし、その延⻑として⾃分は 起業できたと思います。淡路島だからこそやりたいことを探すことが出来ました。⼤学⽣活で地域と関わったり、友達と過ごしたり、先⽣に教わったりしていく中で、本当に⾃分がやりたいことを⾒つけることが出来ました。

⑤経験を⽣かして選んだ道

結局のところ、起業したから楽ってわけではなくて、会社勤めしていた時も⼤変でした。起業か、会社勤めか、その苦労を天秤にかけて、どっちの苦労が⾃分にとっては軽い苦労か、乗り越えられる苦労かなっていうところで、起業が⾃分には向いていると感じて選択しました。僕はどちらかといえば、⾃分で決めて、⾃分で最後まで責任を取らないといけないのであれば、僕は起業の⽅が頑張れます。そういう意味では、⼤学⽣の時や卒業後の進路で⾊々な経験をしたからこそ、 僕はどの道を進むかという選択を迫られた時に、今までの経験からどちら選択が⾃分にとってい いかなっていう時の選択材料になりました。起業した今は、絶対に変なことができない。新店舗のために雇⽤した従業員も吉備国際⼤学の卒業⽣だし、取引先も学⽣時代からのお世話になった知り合いで。だからこそ、⼀⽣懸命頑張れる と思っています。本当に周りの⼈に恵まれて、⾃分⼀⼈だとできなかったけど、本当に運良くここまで来られた。僕の今の仕事は淡路島に来たからこそ出来たことだと思います。

⑥⼊学して養われた強み

今の僕は外交的ですけど、この強みはむしろ⼊学してから養われました。⾼校⽣まではどちらかといえば内向的・閉鎖的で、⼤⼈しい感じでした。⼤学⽣という社会に出る⼿前だからこそ、⾃分から⼈に関わっていけるように、外交的になりたいと思っていました。この強みは⼊学することで培うことができました。