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【経営社会学科】 三好市創業セミナーで大西正泰准教授が講師を務めました
- 経営社会学科
―「起業とは何か」を考えるキックオフ講演―
吉備国際大学では、建学の理念のもと、地域社会と連携した実践型教育を推進しています。教員・学生がそれぞれの専門性を地域の現場へと持ち出し、行政・企業・市民との協働を通じて学びを深める「越境学習」を大切にしています。
2026年7月2日(木)、徳島県三好市池田町の三好市地域みらい創発センター「ミライケ」において、「2026年度 三好市創業セミナー(基礎編)」の第1回が開催されました。本学社会科学部経営社会学科の大西正泰准教授が、キックオフイベントの講師として「起業とは何かを考える」と題した講演を行いました。
|全5回の連続講座、そのキックオフを担当
三好市創業セミナーは、三好市で創業を考える人を対象に、創業に関する基礎知識を体系的に学ぶ全5回の連続講座です(受講料無料・基礎編)。学生・主婦・会社員など、創業に関心のある幅広い層が参加できる構成となっています。
第1回は「キックオフ:グループワーク」と「起業とは何かを考える」の二部構成で、大西准教授と創業アドバイザーの里見和彦氏が講師を務めました。以降、創業者の心構え、経営計画・収支計画の作成、集客・広報戦略とSNS活用などを回を追って学び、最終回(8月6日)には受講者自身によるプレゼンテーションが予定されています。
|欲望のマネジメントから始める――エフェクチュエーションの練習
講演で大西准教授は、「起業」という言葉そのものを手がかりに、起業のプロセスを〈己が走る業(したい・欲望)→ 修業 → 業(わざ・得意技)→ 業(なりわい)〉として読み解きました。そのうえで、起業家を突き動かすのは「勇気」や「頭の良さ」ではなく、枯渇しない〈欲望の量〉と、他人とは異なる〈リスクの計算方法〉である、と指摘しました。
講演の中心に据えられたのは、「まず自分の欲望をマネジメントするところから始める」という考え方と、連続起業家(シリアルアントレプレナー)の行動原理として知られる「エフェクチュエーション(effectuation)」の練習の仕方です。完璧な計画から入るのではなく、手持ちの資源で小さく「作っては試す」を繰り返す。この反復を通じて自己効力感が高まり、主観的なリスクが下がっていく――起業家のコツコツとは「遊び続けること」だと語りました。アンジェラ・ダックワースのGRIT(やり抜く力)研究なども引きながら、起業家は「生まれつくもの」ではなく「設計されるもの」であり、その育成には再現性があるという仮説も示されました。
あわせて、起業家の基本スキルとして〈見知らぬ人にも「声」をかける(贈与)〉〈無理はしない〉ことの大切さにも言及。最後は、リクルートの社是として知られる「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉を紹介し、講演を締めくくりました。
大西正泰准教授のことば
このセミナーは4〜5年、毎年続けてきました。池田は私のふるさとです。地域への恩返しのつもりで、毎年この場に立たせていただいています。
|ふるさと池田に集った、多士済々の参加者
初回から、池田高校のOBを中心に多彩な顔ぶれが集まりました。アートを軸に起業した人、コーヒーの焙煎技術がすでにプロ級の地域おこし協力隊のメンバーなど、まさに多士済々の顔ぶれです。
現役の池田高校の先生方も参加され、探究学習をさらに前へ進める「起業家教育」に強い関心を寄せていました。高校での学びと地域での実践をつなぐ新たな可能性が語られる場ともなりました。
|世代を越えてつながる、大学と地域の縁
池田高校の先生方との会話では、本学社会科学部スポーツ社会学科学生(池田高校出身)が教育実習を終えているという話題でも盛り上がりました。恩師と教え子の縁もたどりながら、昔話を交えて話に花が咲きました。
また、今回大西准教授を招いてくださったコーディネーターの里見和彦氏は、徳島における起業家教育を牽引してきた仲間です。主催事務局のメンバーにも池田高校OBがおり、地域とのあたたかなつながりの中で、多くの方にお世話になりながらセミナーが運営されました。
<三好市創業セミナー(2026年度・基礎編)について>
日程:全5回(各回 19:00〜21:15)
第1回 7/2「キックオフ:グループワーク/起業とは何かを考える」
第2回 7/9・第3回 7/16・第4回 7/23・第5回 8/6
会場:三好市地域みらい創発センター「ミライケ」活動室(徳島県三好市池田町マチ2183番地 1F)
主催:阿波池田商工会議所、三好市商工会/共催:三好市商工政策課
受講料:無料
チラシ・詳細:三好市創業セミナー 特設ページ
本学では建学の理念のもと、学生一人ひとりの力を最大限に引き出すとともに、教員の専門性を地域に還元し、社会に有為な人材を育てることを目指しています。今後も、地域とともに学び、地域に貢献する実践的な教育に取り組んでまいります。




